Ballroom Fitness みらい

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§ 誰でも出来る「自宅オーディション!」
37:「土踏まず」を吊り上げ、足首の踏み込み位置を変えていく
作成日:2016/06/02
更新日:2016/06/18

【1】「土踏まず」を吊り上げ、足首の踏み込み位置を変えていく

基本的には、左腕を使って土踏まずを持ち上げて、
足首に体重を掛けるか、もしくは腕を上手に使って、足首で床を踏み込んで行く

このとき、「足首の踏み込みの位置」を変化していくと、いろいろと面白い動きや、複雑な動きが、可能になってきます。

別の言い方をするならば、「面白い動き」や「複雑な動き」は、
  「土踏まずを吊り上げておいて、足首の位置を変化させることによって、生み出される」
と言った方が、わかりやすいかもしれない。



すべてにおいて、言えることは、
足をV字型に開いた開脚姿勢から、土踏まずを吊り上げて、踵(ヒール)を床から浮かせる。

足を揃えてやってもいいけど、
  「足首の屈伸を使って、足の裏の踵(ヒール)の部分を持ち上げよう!」
という意識が働いてしまう。
そうならないように、慣れないうちは、大きく足をV字型に開いてやった方がいい。


足を動かすときの基本は、
   支え足は、足首の外踝(そとくるぶし)の部分で、床を踏み込む感じ。
   動く足は、足首の踵(ヒールの)の真上の部分で、床を踏み込む感じ。
というのが、動きの基本。

で、この基本以外の「足首の位置」を踏み込んでいくことで、面白い動きが出来るようになります。 

大切なのは、
「足の裏で床を踏みつける」のではなく、「足首を曲げて、床に圧力を掛ける」のでもない。
足首に体重を掛けたり、腕を上手に使ったりして、足首の特定の部分で、床を踏み込む感じ。



この動作を確実にするには、前腕の手首側の筋肉(方形回内筋)を、収縮させないこと。
あまり役に立たないかもしれないけど、これは「ボウリングのリスタイ」


左腕の上腕の手首側の筋肉(方形回内筋)を収縮させないようにして
上腕の肘側の筋肉(円回内筋)を収縮させる。

肘の付け根の部分だけに「緊張感」を与えておいて、指の関節を曲げて行けば(緊張させれば)、前腕に内側の捻れ(ねじれ)が出来る。


「そんな器用なこと、出来るか!」と、言われそうだけど、「そんなの朝飯前」の人もいる。


で、それが出来たら、確実に「土踏まずが吊り上げられた状態をキープする」ことが出来る。

あとは、2本の足の「足首の5カ所のポイント」に、体重を掛けて、「足首を使って床を踏み込んで行く」ことで、いろんな動きができるようになります。

注意事項として、
  ・「足の甲の外側」と「足の甲の内側」を、明確に区別する。
  ・「足の甲の正面」には、体重を掛けてはいけない。 やると、胴体(ボディ)が、沈み込む。
  ・「足首に体重を掛ける順序」は、上から見て「時計回り」が基本。
     左足は、踵の真上→外踝→甲の外側→甲の内側→内踝→踵の真上
     右足は、踵の真上→内踝→甲の内側→甲の外側→外踝→踵の真上
     左右対称ではなく、左右同じ方向になるので、この法則を上手に活用する。
  ・広背筋を収縮させて、左脇腹(わきばら)を引っ張り出さないこと。
     広背筋を収縮させて、脇腹を引っ張り出そうとすると、
     「土踏まずが吊り上がる力」が消滅して、胴体が沈み込んでしまいます。
こんな感じ

両足の「足首の踏み込み位置」を、確実に、そして精密に制御し続けることが出来るかどうかが、
動きの違い、踊りの違いとして、あわられてくる。

左右両腕の筋肉を巧みに変化させて、「足首の踏み込み位置を変えていく」、
これこそが、「Ballroom Fitness みらい」の考える「社交ダンスの奥の深さ」だといえる。

【2】■ 「動く足」側の「肩甲骨と股関節」をほぼ垂直に保ったままで、前方へ動かしていく

左腕を使って、両足の土踏まずを吊り上げておいて、
支え足の外踝(そとくるぶし)を踏み込んでいくと、反対の足(動く足)が、前方へ進んでいきます。

ここで、「支え足(右足)の足首の踏み込み位置」を、少しづつ変化させることで、左側の胴体(左ボディ)を垂直に保ったままで、前方に移動させていくことが可能になります。


【進-31】から【進-32】に掛けて、「支え足と動く足」の入れ替わりが、発生します。

なので、本来ならば、【進-32】以降の「足首の踏み込み位置」は、
  右足(支え足)は、外踝(そとくるぶし)を踏み込み
  左足(動く足)は、足首の踵の真上を踏み込み続けれけばOK。
これで、「左腕で土踏まずを吊り上げている」ならば、左足が前方に進んでいきます。

今回は、【進-32】以降の動く足、左足の踏み込み位置を「外踝」に固定したままで、
支え足である右足の「足首の踏み込み位置」を変化させていきます。

右足での踏み込み位置(足首の高さ)は「内踝(うちくるぶし)」→「甲の内側」→「甲の外側」→「外踝(そとくるぶし)」というのように、「上から見下ろして時計回り」の方向に、足首の踏み込み位置を変化させていきます。

そうすると、支え足(右足)とは反対側の胴体、つまり左ボディが、前方へと進んでいきます。
「左肩甲骨~左股関節」を結ぶ胴体が、す~ぅっと、気持ちよく、動いていきます。



外国人のレクチャーでも、外見上は似たようなことをやってます。
「CBMを掛けてみました!」とか、意味不明(?)なことを言ってます。
右足が着地した【23】以降、左側の胴体(左ボディ)全体が、前方に向かって進んでいます。

熱心なダンサーへ贈る 読むダンス用語集/神元誠・久子(著)/60頁
 ■ シー・ビー・エム(CBM) Contrary Boby Movement
   出した足と反対側(コントラリー)の上体(ボディ)が、出した足の方向へスイングすることで回転運動を起こします。

回転を伴うステップの1歩目(例えばワルツのナチュラルターン1歩目の男性右足前進)が床に着き、その足の上を体重が乗り越そうとするとき、上体の左半身(腰から肩にがけて)がスイングすることを言います。

この場合、シー・ビー・エムがかかるのは、左足が右足を通過するまでで、通過後は左足と左半身が一緒に出て行くので、シービーエムがかかるとは言いません。
The Ballroom Technique/日本語版 監修・発行 財団法人 日本ボールルームダンス連盟  ■ CBM(コントラリー・ボディ・ムーブメント)
  ボディアクションのことです。
通常回転を始めるために前方又は後方に動く足の方向に、
反対側の(支え足側)のボディが起こす回転動作のことです。

「CBM」という動きの説明は、これがわかりやすいと思います。
日本の社交ダンスでも、「CBM」と言う言葉は、かなり頻繁にに使われています。
しかしながら、「Ballroom Fitness みらい」の動きを肯定するプロの先生は、誰もいません。

・・・・ということは、どういうことか?
  「Ballroom Fitness みらい」の【進-31】→【進-35】の動きは、上記の説明と完全一致。
  にも関わらず、日本の社交ダンスのCBMの動きは、【進-31】→【進-35】とは全く異なる。
  従って、「Ballroom Fitness みらい」の【進-31】→【進-35】の動きは、CBMとは全く別物。
ということになります。


では、支え足(右足)の反対側の胴体、つまり「左肩甲骨~左股関節」を、前方に動かしていく必要があるのでしょうか?

それは、「レッグ・スウィング」、つまり「足を前後に振る運動」と深い関係があると考えられます。
右足を支え足として、【1】→【5】のように、左足を後ろから前に降り出すとき、
  左足の股関節の位置が静止しているときに、足を振り出しても、大きな動きは出来ない。
ところが、
  左肩甲骨~左股関節を、スムーズに前方へと移動させながら、
  左股関節を支点とする、左足の「レッグスウィング」を行うことができるならば、
  大きな、カラダ全体の動きを作り出すことが可能になる。
ということです。



今度は、左足を支え足としたときの、動きです。
社交ダンスで言えば、リバースターンの1歩目(左足が着地した以降)です。

「右と左」では、カラダの動きは大きく異なります。
理由は、「支え足(左足)の足首の踏み込み位置」が、
  「外踝(そとくるぶし)」→「足首の外側」→「足首の内側」→「内踝(うちくるぶし)」
と言う具合に変化するからです。

こちらも、足首の踏み込み位置は、上から見下ろして「時計回りの変化」になります。
これが、「Ballroom Fitness みらい」が推奨するカラダの動き(ダンスならば踊り方)における、
ナチュラル系(右・時計回り回転)とリバース系(左・反時計回り回転)の「根本的な違い」になります。

【3】■ ナチュラルターンの回転動作

日本ダンスで、誰もが知っている最も初歩的なフィガーといえば、ワルツのナチュラルターン。


日本の社交ダンスでは、なぜ、ナチュラルターンをやると、胴体(ボディ)が回転するのか?
そういったことの「詳しい説明」は、ほとんどありません。

強制的に足の向きを揃えた「普段より内股」の姿勢から、前方のサッカーボールを蹴るようにして、左足を振り出していけば、「自然に、左足は右に曲がっていくから」です。
左足が、右に曲がっていけば「内股」が強くなり、「自然に両足の踵(ヒール)が持ち上がる」。

「普段より内股」を前提とする日本の社交ダンスにおいては、これが「自然な動き」であり、これが「自然なナチュラル・ターン」ということになります。



こちらは、「Ballroom Fitness みらい」のナチュラルターン。

基本は、「V字型の開脚姿勢」から、腕を利用して土踏まずを吊り上げて、支え足(左足)の外踝で床を踏み込んで行くと、反対側の足(右足)が前方に進んでいく。

この動きに、「右足の足首の踏み込み位置を変えていく」ことで、カラダ全体の回転動作が加わります。 (「○○ターン」と称するモノは、足首の踏み込み位置を変えることによって行う)

【進-51】→【進-52】右足の足首の「踵の真上」に体重を掛けておけば、右足は前方に進み続けます。
【進-52】右足の外踝(そとくるぶし)で床を踏み込んだ時、右足の前進の動きが止まり、カラダ全体に回転動作が生まれます。
【進-52】→【進-55】で、「右足の足首の踏み込み位置」を、「外踝(そとくるぶし)」→「足の甲の外側」→「足の甲の内側」→「内踝(うちくるぶし)」の順で変えていくと、カラダが回転(トータル135度)し、左足が右足に寄ってきて両足が揃います。

どうやって、動いている右足の「足首の踏み込み位置」を変えるのか?という話になりますが、
  右足の足の甲を、床の中に潜り込ませる(足首を斜め下に進ませる)イメージで
  「右足首の踵の真上」に体重を掛け続けていれば、
  右足の動きが止まった時点で、自然に足首の踏み込み位置が変わります。
  あくまで、「左腕を使って、土踏まずを吊り上げる」動作のキープが前提です。
こんな具合です。




では、外国人は、どのようにして、ナチュラルターンの時、カラダの方向を変えているのでしょうか?

スウィングする左足を、下向きにスウィングすると、
前方へのスウィングが、ラテラル・スウィング(横へのスウィング)に変わる
・・・・とか、そんなことを言ってます。


まず、まっすぐ、左足が、前方へ進んでいく動作。
【2】→【5】の間、左足は前方へ動き続けています(レッグ・スウィング)

左足のレッグ・スウィングの支点は「左股関節(左・こかんせつ)」です。
「左股関節の位置は、常に両足の中間にある」というのは、超!重要なポイント!

レッグ・スウィングで、左足の足首が前方へ「移動し続けている」ている間、左の股関節も「前方へ移動し続けている」ということです。


次に、「下向きのスウィング」に変更することで、カラダの向きを変えて、横向きへのスウィングに変える方法。
【1】→【3】と【11】→【13】は、同じです。この時点では、直進か曲がるのかの識別は不可能。

回転を伴う「ナチュラルターン」の時、つまり、前方へのスウィングから、横へのスウィングに変えるため、【14】では、「斜め下」に向かってスウィングを掛けています。

左足の「膝~足首」の向は、垂直では無く、斜め下を向いています。
こんな方向にスウィングを掛けながら、「前方にぶっ倒る」こともなく、、【15】まで左足を動かしていけるのは、おそらく両足に「土踏まずを吊り上げる力」が働いているのだろうと思われます。

そして、なにより「広背筋を収縮させて、左の脇腹(わきばら)を引っ張り出す動きは、やってない!」はずです。

外国人のレクチャーと、「Ballroom Fitness みらい」推奨の動きが、基本的に同じものなのか、全く別物なのか? わ・か・り・ま・せ・ん!!
ただ、何度もイギリスに留学している「日本のトッププロの先生方」が、「Ballroom Fitness みらい」とはまったく正反対の動きをしているのも、紛れもない事実です。

【4】■ 日本の社交ダンスの壁は 富士山より高く、考え方の相違は 日本海溝よりも深い。

こちらは、日本の社交ダンスにおける、(少なくとも、初心者むけとは言えない)動きだと思われます。

「Ballroom Fitness みらい」が、ほんの僅かな隙間にすら入り込めない、まったく別次元の世界。



「膝と足首の屈曲」と、「足の裏の踵(ヒール)の部分の上下運動」の兼ね合いが基本。
これに、右腕前腕の「手首側の筋肉」を使って、広背筋を収縮させて、右胴体を引っ張り出す。


さらに、左腕前腕の「手首側の筋肉」を使って、広背筋を収縮させて、左胴体を引っ張り出す動きを加え、事前に、胴体(ボディ)を回転させておく。


すべての動きの「前提」には、広背筋の収縮による、「脇腹(わきばら)を引っ張り出す動き」がある。
そのために、前腕の手首側を積極的に使っているような感じ。


檜山浩治先生の動きは、たぶん、「広背筋の収縮」を使った動きを元にしている
・・・と推測しているが、どうでしょうか?


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