先ほどの、まったく異なる2つのフットワーク(ハイヒールで説明するのは、不適切な部分もありますが、感覚的にわかりやすいので、これで説明します)で踊る、2人の女性がいたとしましょう。
おそらく、フットワークの違う2人は、「まったく異なったリズムの取り方」をしているはずです。
上の【PP-111】→【PP-112】、下の【PP-11】→【PP-12】は、ともに「動きの転換点」です。
「音楽の節目」に「動きの転換点」を合わせていけば、どちらも「音楽に合わせた踊り」が出来ます。
ただし、ここに重大な落とし穴があります。
【PP-111】→【PP-112】の転換点は、「踵(ヒール)の踏み込み」から「踵の持ち上げ」に変わる転換点です。
このタイミングでの胴体(ボディ)の位置は、「足の真上近く」にあります。
【PP-11】→【PP-12】の転換点は、「足首の踵の真上での踏み込み」から「足首の外踝(くるぶし)での踏み込み」に変わる転換点です。
これは、両足を前後に大きく開いたタイミングであり、「胴体(ボディ)は両足の中間」にあります。
つまり、フットワークの違う2人が、同じ音楽の同じ節目でタイミングを取って踊った場合
踊りが「半拍(一拍の半分)」ズレてしまう。
ということになります。
両方のタイミングを合わるならば、どちらかが「半拍ずらす」必要があります。
つまり、 片方は「一拍のド真ん中」を意識し、もう片方は「一拍と一拍の節目」を意識する
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