社交ダンスにおいて、女性はハイヒール(通常7cm、初心者用5cm)を履いて踊ります。
女性のハイヒールは、男性の靴(2.5cmヒール)と比べて、有利な箇所もあれば、不利な箇所もあるはずです。
ハイヒールでの特徴として、
・足首の屈曲(曲げ伸ばし)は、ほとんど出来ない
・踵(ヒール)を、真下に踏み込むことが出来ない。
・踵(ヒール)を、上下に動かすことが出来る量が少ない。
などが挙げられます。
女性の左手の位置は、男性の左手の位置とは異なりますが、
「左上腕:外旋」のホールドと、「左腕:内旋」のホールド
2種類のホールドを作ることができるのは、男性同様です。
「上腕の内旋/外旋」、フットワークなどが、まるっきり異なってくるのは、男性と同様です。
上の【PP-111】→【PP-112】→【PP-113】は、「左腕上腕を外旋(後ろ側に回転)させながら、胴体(ボディ)を後方に反らして」ホールドを作ったときのフットワーク。
支え足の「足裏の踵(ヒール)の部分」を、高く持ち上げて、足の甲を前方に突き出しながら、「胴体(ボディ)を前方に送り出す」フットワークになります。
意識的に、膝を曲げて、「足首から母趾球に向かって体重を掛けていく」感じ。
下の【PP-11】→【PP-12】→【PP-13】は、「左腕上腕を内旋(手前側に回転)させながら、胴体(ボディ)を後方に反らして」ホールドを作ったときのフットワーク。
左腕を使って「土踏まずを吊り上げる」動作を最大限にかけ続けます。それと同時に、「支え足の外踝(そとくるぶし)で床を踏み込む」力を掛けていきます。
(前方に動く足は、足首の踵の真上に踏み込む力を掛けていきます)
ハイヒールでは、胴体(ボディ)を後方に反らして、土踏まずを吊り上げても、ほとんど、姿勢は高くなりません。(ハイヒールのヒールの底が、床から浮き上がる距離は、最大の【PP-13】でも、わずか数センチ)
この際、「膝は、どんどん前方に押し出されようとする」ので、「膝を前に倒してはいけない!」という意識を持ちながら、「土踏まずを吊り上げる力」を最大化させていきます。
|