陽(太陽)とか陰(月)とかの表現は、あまりに抽象的すぎて、如何にも「こじつけ」っぽく感じるのですが、拳(こぶし)と掌(てのひら)というと、説得力があります。
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誰にも聞けない太極拳の「なぜ?」 68ページ 第4の「?」 左右対称でないのはなぜか? 7.右手は陽で 左手は陰 |
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それは、中国式のあいさつのことです。 太極拳の表演者がステージで客席に向かって挨拶するとき,左手の掌に右手の拳をつけて、礼をします。中国の伝統的な挨拶です。
その右手の拳は「陽(太陽)」を、左手の掌は「陰(月)」を表しています。
体の右と左では、役割が違うのです。表面の見た目では左右対称でも、人体の深いところで観察すると、それはシンメトリーではなく、ほぼ例外なく共通した「左右の違い」があるのです。
右手は「攻撃」、剣や矛を持つ手です。左手は「防御」、盾を持つ手です。この事例は世界中の様々な地域で見ることができます。
盾は左手に持って初めて役に立ちます。右手に盾は持てません。なぜなら、右手には、左手に比べ支える力がないからです。これは右手になにか重いものを持って、実際に試してみれば実感できるはずです。
(以下略) |
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誰にも聞けない太極拳の「なぜ?」 68ページ 第4の「?」 左右対称でないのはなぜか? 7.右手は陽で 左手は陰 |
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(前略)
運動が盛んなのが「陽」の右手、それを抑え込んだり、バランスを取るのが「陰」の左手なのです。
武術とは左右の違いを理解して行う身体操法なのです。 |
最後の1行が、とても印象的です。
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