N-22:右足を前方に動かして、踵から着地(一歩目)
ナチュラルターン(男性)の1歩目は、「右足前進」になります。
フットワークは「HT」。踵(ヒール)からの着地になります。
■ 姿勢を崩さずに、真っ直ぐに!確実にボディを動かすテクニック!
「意外だけれど、確実な動き」なのは、「左手にどんぶり、右手に割り箸」を持って歩く練習です。 割り箸を持った「右手の手首」を口元に近づけると、ボディが動きます。
前回紹介した左足の動きは、単調だけど、確実な動きになります。
それに対して、右足の動きは、「支え足となる左足の踵を浮かせるタイミング」によって、動きにバリエーションが出てきます。
「姿勢を崩さず、背筋を伸ばしたまま、確実に足とボディをを動かしたい」という用途においては、「右手に割り箸・左手にどんぶり」から、ホールドを作っていく方法は、かなりの効果を発揮します。
冗談のようだけど、効果抜群!
ナイフとフォークの西洋人には絶対にマネが出来ない、強固な安定感があります。
この踊り方で満足できるのであれば、それはそれで「幸せ」を満喫できるはず。
割り箸を持って練習するだけで、簡単に「崩れないボディ」と「真っ直ぐな足運び」が手に入るのですから、すごい話です。
ただ、この方法で満足できるかどうか・・・・それが問題ですね。
■ 「日本の社交ダンス」の基礎・概念を推測する
檜山先生のレクチャー(ダンスのからくり)の写真を参考にして説明します。
カウント3で、補助足(左足)に体重を乗せたあと、右足を引き寄せて、さらに右足を前に出していきます。
この時、重要なのは、「左足の足の裏全体で、強く床を踏む」ということです。
【動-131】で、補助足(左足)の踵(ヒール)が床に着地した後、
左足の膝には、「内側の回転」が掛かります。
そして、【動-131】から【動-134】までの間、
左足の膝に「内側の回転」を掛けることで、左ボディが回転し、
左ボディによって、右足(前方に進む足)と右ボディを、前方に進める。
という動きが継続します。
この動きは、
【動-132】で、左足の裏全体で、可能な限り、床を強く踏みつける(土踏まずが潰れて、足の裏全体が床につくイメージ)ことを意識すれば、わりと簡単です。
ボディは緩やかに右にカーブしながら前方へと進んで行きます。
ところが、両足を揃えた姿勢から、いきなり右足を出そうとすると、一気に動きが難しくなります。
右足に体重を掛けて、右のみぞおちを持ち上げながら、右足の膝を内側に回転させると、【腕-123】ボディは右に回転します。
そこから・・・・
【動-136】から、体重を左足に移し、【動-137】左足の膝を内側に回転させます。
左腕の肘を(前腕が捻れないように)折り曲げながら、左の手首を前方に押し出してやると、右足が前方に進んで行きます。
檜山浩治先生は、補助足(左足)を出すところからスタートしていているので、比較しにくいのですが、檜山先生の動きは、【動-136】~【動-139】の動きに動きに近いように感じるのですが、どうでしょうか?
こちらは、男女がペアになったときの動き
この動き、「非常にやりづらい」というか、「超!!複雑な動き」になります。
補助足(左足)スタートならともかく、ボディの右側に女性を置いて、「両足を揃えた姿勢からの右足スタート」で、この動きをやるのは、かなりの難易度がありそうです。
■ 「Ballroom Fitness みらい」のボディの使い方
「Ballroom Fitness みらい」では、上腕を内旋させたホールドを基本とします。
上腕を内旋させて作るホールドでは、補助足(左足)を使わずに、いきなり右足からスタートするのも、わりと簡単に出来てしまいます。
【動-31】のように、両腕を斜め前に伸ばして立ちます。
おへそは進行方向を向いてます。
【動-32】左腕の前腕の「肘の付け根」に「ねじれ」を掛けると、ボディが回転します。
大腿骨(股関節と太腿)が回転しますが、膝はほとんど回転しません。
※左足前進の時も、右足前進の時も、左腕前腕の「ねじれ」になります。
左右対称ではないので、注意してください。
【動-33】左手の手首を上手に使うと、右足の膝が持ち上がります。
(上腕を内旋させると、太腿は持ち上がらず、膝だけが持ち上がります)
このボディの動きは、左手の上腕を内旋させて、左手の前腕を回内させることによって、生み出されます。
ガムテープの芯を腕の中に通して、拳を作ると、「肘の付け根」が圧迫して、円回内筋が収縮して、左腕前腕の2本の骨に「ねじれ」が生じます。
この時の左腕の動きが、ボディ全体を動かします。
この動きを、「社交ダンスのホールド」に近づけたのが、このパターン。
【動-38】では、「膝を持ち上げながら、前方に倒す」動きを最大化させています。
左の肘を後方に引いているので、ボディは倒れませんし、膝には「まったく」と言っていいほど、負担も掛かりません。
【動-39】では、「左手首や左肘」を前に押し出すのではなく、「左肘を可能な限り、後方に引いている」ことが、重要なポイントになります。
■ 外国人の動きを参考にしてみる
ヒルトンの「シンプリー・ザ・ベスト ワルツ編」の動きです
このページで扱ってるのは、両足を揃えた姿勢から、右足を前に出して、右足が床に着地するまでの動きです。
これでみると、【5】→【6】までなので、ほぼ「一瞬」の動きになります。
でも、この一瞬の動きの中に、たくさんの動きが隠されています。
「左足で床を押す」というか、「左の骨盤で床を押す」というか、そういう動き。
これに、ボディの反復運動が加わります。
この動きで確認しておくポイントがあります。
姿勢が低くなったとき、【5】および【9】の姿勢は
・「膝を持ち上げる+膝を前に倒す→土踏まずが持ち上がる」
なのか
・「膝と足首を曲げて、土踏まずを床に押しつけて、足の裏全体で床を踏む」
なのか、という点です。 どちらでしょうか?
【1】~【25】までの連続した動き。
何度もボディを左右に回転させながら、少しづつ「床を押す」動きを加えてます。
この一連の動きで、確認して置くポイントがあります。
・上腕は内旋で、大腿骨(股関節と太腿)が回転している
のか、それとも
・上腕は外旋で、膝が回転している
のかという点です。 どちらでしょうか?
この外国人は、右足を出すために、床を踏む動作と、ボディへの回転動作を加えてます。 ここまで出来て、ようやく、右足を出すことがるのだろうと思います。。
さすがに、歩幅は大きいですね。
右足が着地した後の動きは、この先のページで説明します。
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