9-13:左の骨盤は後傾気味、右の骨盤が前傾気味!?
人間の骨盤は、左右対称なのか?という点に対して、
「面白いことが書いてある本」
があります。
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痛みや悩みを解決する! 足についての本当の知識
・著 者:水口慶高(著)・木寺英史(監修) ・価 格:1470円(1400円+消費税) ・発売日:2013年02月 ・出版社:実業之日本社 ・ページ数:191ページ
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■ Amazonの内容紹介
足は「立つ」「歩く」という人間の基本動作の基点を作っている部位。 この「足」の環境が姿勢や歩行で崩れてしまうと、体のあちこちに歪みをつくり、不調の原因になる。 本書では、スーパーフィートジャパンで多くの人々の足を見てきた水口慶高氏、常足身体研究所の木寺英史氏が、日常生活の中で「立つ」「歩く」「走る」時の足の使い方、足と体の関係、昨今のランニングブームと足の問題など、具体的な事柄をとおして、 本当の足の仕組みや働きを知ることの大切さ、代表的な足の悩みである「外反母趾」や「腰痛」「肩こり」などの原因をさぐり改善するための知識を、実際に試せるミニテストや動作に現れる事象を交えながら解説する。 日常生活を快適に送りたい人からマラソンなどのスポーツを楽しむ人まで、体の痛みや悩みを解決するヒントがつまった内容だ。
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この本の本題には触れず、「おまけの話」。
「右の骨盤が前傾していることが分かると思います」と書いてあります。
つまり、左右の骨盤は、少しズレてくっついていて、骨盤の左側が「後傾気味」、骨盤の右側が「前傾気味」・・・ということらしい。
骨盤(腸骨)の、一番高いところが、「腸骨陵(ちょうこつりょう)」
脇の下というか、ボディの真横にあります。 触ってみて、一番高いところ。
骨盤(腸骨)の、前に出っ張ったところが、「上前腸骨棘(じょうぜんちょうこつさく)=ASIS」。 少し丸まってるけど、触ってみると、わかります。
で、人間の骨盤が左右対称ならば、腸骨陵とASISの「高さの差」は、左右対称になるはずなのですが、左の方が差が小さい。
とすれば、これは・・・
骨盤の「骨の形状」が、左右で同じだとするならば、
骨盤の傾きが、左右でズレている(左が後傾、右が前傾)
ということになってくる。
生まれた時から、そうなってるのか、毎日毎日、骨盤を動かしているうちに、そうなってくるのか、わからない。
ボディを動かすときの骨盤の動きに、「なにか面白いこと」が潜んでいそうです。
■ 意図的に、左右の骨盤を「右に回転」させると、どうなるか?
ここで、左右の骨盤がズレているのであれば、
意図的に、左右の骨盤を「逆方向」に回転させると、どうなるか?
という疑問が沸いてきます。
では、左右の骨盤を、手の指で掴んで、「右方向に回転」させてみましょう。
骨盤を「右方向」に回転させるということは、
後傾気味の左の骨盤を、左手で掴んで、さらに「後ろに倒す」
前傾気味の右の骨盤を、右手で掴んで、さらに「前に起こす」
ということになります。
つまり、左右の骨盤のズレを大きくする方向に、骨盤を回転させていく。
でも、これって・・・ボディ捻れないのか???
骨盤を手の指で握って、骨盤を「右」に回転させた場合、
「手首にサポーターを巻いて、小指側から順番に拳を作る(=骨盤を握る)」
動きがうまく加われば、ボディは捻れないかと思います。
左右の腕(手首)の動きと、左右の骨盤の動きが連動して、
「いずれも、右に回転する」
ならば、ボディ全体に均衡が保たれるはず。
「左の骨盤を後傾させる(後ろに倒す)力」と、「右の骨盤を前傾させる(前に起こす)力」のバランスで、姿勢を保つことが出来るとすれば、そのバランスを変化させることで、ボディ全体に動きを加える(足を前に出したり後ろに引いたり)が出来ると思います。
「右の骨盤を、前に起こす力」を最大化させて、「骨盤全体を前傾させる」には、どうすればいいか?
まずは、「左の骨盤を、後ろに倒す力を強くする」。
そうすると、バランスを取るために、「右の骨盤を前に起こす力が強くなる」
ここで、瞬発的に「左の骨盤を、後ろに倒す力」をゼロにすると、どうなるか?
「左の骨盤を、後ろに倒す力」は消えますが、「右の骨盤を前に起こす力」は残りますので、結果として、骨盤(全体)は前傾するはずです。
■ 「左右の骨盤を同時に前傾させる」のとは、まったく異なる動き
少なくとも
「後傾気味の左骨盤を、さらに後ろに倒し、前傾気味の右骨盤を、さらに前に起こして、バランスを取る」
という考え方は、単純な
「骨盤が立つ/丸くなる」
という考え方とは、相反する(まったく異なる)であろうことは、容易に想像がつきます。
ボディに動きを加えるとき、背中(ボディの背面)の筋肉を収縮させ、お腹の筋肉(ボディの前面)を伸張させれば、骨盤が立ってきて、太腿(ふともも)を持ち上げることができます。
太腿が持ち上がれば、膝が持ち上がり(ニーアップ)、結果として、足を前方に出していくことができます。
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