【§0-01】
社交ダンスは
 楽しい?苦しい?
  姿勢が窮屈?
【§0-02】
「肘の高さを固定する」
ための2種類のホールド
【§0-11】
両足を揃えて
 踵(ヒール)の上に
 「真っ直ぐに立つ」
【§0-12】
「踵の上」に立てない
 人は「ダンスの落伍者」
   なのか?
【§0-21】
左肘が持ち上がらない、
  頑丈なホールドを
  作るには?
【§0-22】
「左右非対称」だから作れる
社交ダンスの綺麗なホールド
【§0-23】
「左右非対称」が前提となる
合理的なボディの動き
【§0-24】
「イングリッシュ・
 スタイル」における
   左上腕の回内
【§0-25】
「ボディの回転」は、
  膝の回転?
   股関節の回転?
【§0-26】
「膝を上げる」と
 「太腿を上げる」とは
  同じ?違う?
Ballroom Fitnessみらい
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【§0-01】
社交ダンスは
 楽しい?苦しい?
  姿勢が窮屈?
【§0-02】
「肘の高さを固定する」
ための2種類のホールド
【§0-11】
両足を揃えて
 踵(ヒール)の上に
 「真っ直ぐに立つ」
【§0-12】
「踵の上」に立てない
 人は「ダンスの落伍者」
   なのか?
【§0-21】
左肘が持ち上がらない、
  頑丈なホールドを
  作るには?
【§0-22】
「左右非対称」だから作れる
社交ダンスの綺麗なホールド
【§0-23】
「左右非対称」が前提となる
合理的なボディの動き
【§0-24】
「イングリッシュ・
 スタイル」における
   左上腕の回内
【§0-25】
「ボディの回転」は、
  膝の回転?
   股関節の回転?
【§0-26】
「膝を上げる」と
 「太腿を上げる」とは
  同じ?違う?
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作成日:2015/08/11、最終改訂日:2015/08/18

0-22:「左右非対称」だから作れる、社交ダンスの綺麗なホールド


人間のカラダは「左右対称」のように見えますが、「左右で異なる動き」がたくさんあります。

例えば、人間の腕の動きが「左右対称」ならば、
  「右手でも左手でも、全く同じように、割り箸を持つことが出来る」
はずなのですが、
  「実際、左右両方の手で、割り箸を持てる人は、ごく少数」
だと思います。なので
  「割り箸を持ったときの、左右の手の動きが、全く違った動きをする」
ことに気付かない人が、大多数なような気がします。


左手と右手の挙動の違いが、ボディ全体の動きに及ぼす影響は、腕を伸ばしたときに確認することができます。

【腕-82】右手を伸ばして、ペットボトルを取ろうとしたときには、右手前腕に「回内」は起きません。(右腕前腕に捻れは生じません)。
そして、右腰が、前方に前に押し出されます。

【腕-86】左手を伸ばして、ペットボトルを取ろうとしたときには、左手前腕に「回内」が起き、左腕前腕に捻れは生じます。
左腰が、前方に前に押し出さずに、後方に下がります。



■ 左手に「割り箸」では、前腕に回内。薬指は主役。

社交ダンス(スタンダード種目)は、男性の左手と女性の右手で、コンタクトを取ります。

で、これは、日本の社交ダンスにおいて、「模範的な左手の使い方」として教えられている左手の使い方です。


篠田先生が教える「左手の使い方」は、
  「右手に割り箸を持った時のミラー(左右反転)」
であって、
  「左手に割り箸を持った時の使い方」
とは、根本的に異なります。


【右手に割り箸】を持った時(と、右手の箸を口元に運ぶとき)には、
  右手前腕の回内/回外は、ほとんど掛からず、
  どんぶりをもつ左手の前腕にも、回内/回外は、ほとんど掛からない。

【左手に割り箸】を持った時(と、左手の箸を口元に運ぶとき)には、
  左手前腕には、複雑な、回内と回外が、つねに掛かり続けます。
  どんぶりをもつみぎ手の前腕にも、複雑な回内/回外が、掛かります。


右手で割り箸を持つときは、「人差指」が主役(というか、腕全体の動きの基本)になります。

でも、左手で割り箸を持つときは、「薬指」が主役になり、「親指」がそれを補佐します。左手の「人差指」は、箸が滑らないように固定する役割になります。

左腕と右腕で「筋肉の動きが違う」のが原因なのですが、なぜ左と右で違うのかを、明確に説明できる人は、ほとんど誰もいないと思います。

この違いは、左腕前腕の「回内の有無」の違いであって、「社交ダンスのホールド」は、誰も説明できなかった「左右違い」の違いを解き明かす、面白いものがあります。


■ 「左手前腕の回内(ねじれ)の有無で、ホールドの作り方を変えてみる


● 前腕の回内(ねじれ)を掛けずに、ホールドを作る方法


【腕-22】のように、両腕を外側(後ろ側)に回して立ちます。 上腕の外旋。
(今回は、ボディの回転は、しません)

そこから、肘と手首が同じ方向になるように気を付けながら、左腕の前腕を内側に回転させていきます。【左7】→【左9】


【左7】→【左9】

左手前腕の肘と手首を同時に「内側に回転」させるには、左手の「人差し指」に力を入れて親指・人差し指・中指の指関節を、力を入れながら曲げるようにすると、うまくいきます。 前腕に回内(ねじれ)が生じないように、注意しながら、左肘と左手首を内側に回転させていくと、左肘は約90度に曲がっていきます。

左手の薬指と小指に力が入ったり、上腕(肘~肩)の外旋が甘くなったりすると、、左手前腕に回内(ねじれ)が生じやすいので、「前腕がねじれない」ように注意します。

【右7】→【右9】
右手は、親指・人差し指・中指の3本をくっつけて、手首の付け根を内側に折るようにすると、前腕を内側に回転(前腕がねじれない)させることが出来ます。
右肘と右手首を内側に回転させていくと、右肘は約90度に曲がっていきます。

「前腕をねじらないように(肘と手首を同時に回転)させる」意識で、前腕を内側に回転させていくと、自然に肘が約90度に曲がっていきます。
このとき、左手首の高さは肘よりも高くなります。(口元の高さで、左肘の前くらい)
一方、右手首の高さは、肘よりも低くなり、「へそ」くらいの高さになります。

同じように、(前腕が捻れないようにして)前腕を回転させて、肘の角度を約90度にしているにも限らずに、手首の高さは、左が高くて、右が低くなります。
これは、社交ダンスのホールドにおける、手首の高さと同じになります。



篠田先生のレクチャーは、
  「前腕にねじれを作らずに、手首を内側に回転させる方法」
と同じになります。


● 前腕の回内(ねじれ)を最大に掛けて、ホールドを作る方法



篠田先生のレクチャーとは全く正反対のホールドの作り方をすれば、
  「左手の前腕に回内(つよい捻れ)の掛かったホールド」
を作ることができます。

まず、【腕-25】のように、腕を斜め前に伸ばして立ちます。
掌(てのひら)は、下向きにしておきます。
上腕は内旋(内側に回転)しているはずです。


【腕-25】のように、両腕を斜め前に伸ばしたら、左腕前腕を「回内」させます。
誰か近くにいる人に、【左11】の2つのポイントを指で、掴んで貰います。

「円回内筋」という筋肉があるようで、この筋肉が収縮すると、前腕の2本の骨のうちの1本が引っ張られて、両方の骨がクロスして、前腕が回内します。(内側にねじれます)。 指で掴んで貰うのは、「円回内筋の付け根」の2カ所です。

【左12】のように、掴んで貰った2点を引き寄せると、手首は内側に回転するはずです。 前腕の回内させるために使う筋肉を収縮させるかわりに、筋肉の付け根を掴んで、引き寄せてもらう・・・・ということです。

このとき、人差し指に力(特に、必要以上に、人差し指を曲げる力)を入れていると、回内が掛かりにくくなります。(筋肉の位置をみれば、想像が付くと思います)
逆に、薬指を上手に使えば、スムーズな回内(円回内筋の操作)が出来ると思います。

上腕を内旋(内側に回転)させておいて、左手の回内をやると、肘は約90度に折れ曲がります。
この時の手首の高さは、肘よりも高くなっているはずです。
柔らかく、摘まんだ2点を引き寄せれば、手首は、ちょうど口元あたりに来ると思います。

右手も同じように、「円回内筋の付け根」の部分を掴んで、回内させてみると面白い事がわかります。(右手の2点を掴む写真は「なし」)

右腕の2点を掴み、引き寄せて、右腕前腕を回内させたときも、右肘は約90度の角度に曲がります。 
この時、右手首は、右肘よりも低くなります。右手首はちょうど「おへその高さ」に来ます。


これは、篠田学先生のレクチャーでの、ホールド(外観というか外見)です。

篠田先生のレクチャー完全に無視して、正反対のことをやって、
  「左右の前腕を、めいっぱい回内(内側にねじる)させて作ったホールド」
においても、外見上は、ほとんど見分けの付かないホールドになります。


● フォークを口に運ぶとき、左手前腕の回内(ねじれ)は、ある?ない?


さて、この女性は、フォークを左手で持っています。

フォークを口に運ぶ際、左腕前腕の回内(前腕のねじれ)は使っているでしょうか?
「円回内筋の収縮を使って、メシを喰っているのか?」ということです。

試してみれば、わかります。

右手のナイフを離して、右手の指で「左手の2点(円回内筋の付け根)」を掴みます。
そして、左手を掴んだ右手の2本の指を引き寄せます。
このとき、左手に持ったフォークが口元に動き、フォークの背中が上を向いていれば  「メシを喰う時に、左手前腕の回内を使っている」
ことになります。

ここで、「右手に割り箸」と「左手に割り箸」の違い。

「右手に割り箸」を使ってメシを喰う時は、右腕前腕の回内(ねじれ)は使ってないと思われます。
なぜなら、右腕前腕の回内(ねじれ)を使って、肘を曲げて行くと、右手首は「へそ」の方に降りていき、口元には来ないからです。

右手首が「へそ」の方に動いたら、右手でメシは喰えません!
なので、右手首を口元に運ぶ動きは、「前腕の回内とは異なる動き」ということになります。


■ 概念が全く異なる「2つのホールド」、根底にあるのは「左手の人差し指」


「左手に割り箸」を使った時は、左手前腕の回内(ねじれ)を使います。
「右手に割り箸」を使った時は、左手前腕の回内は使いません(捻れNG)。

「両腕を斜め前/てのひら下向き」も、「両腕真横/てのひら上向き」も、
「左手に割り箸・右手にどんぶり」も、「左手にどんぶり、右手に割り箸」も、
すべて、両方の肘の高さは同じです。

手首の位置を、数十センチ移動させるだけで、社交ダンスのホールドが作れます。
ところが、作られたホールドは、「まったく性質の異なる2種類のホールド」に分類されます。



まったく性質の違う「2種類のホールド」

どっちに進むべきなのか?

その分水嶺となるのが、篠田先生のお言葉
  「男性の薬指と小指は不要ですが、そのままでは形が悪くなりますので・・・」
という言葉から、すべてが始まっているように思います。

多くの初心者は、何が正しいのか、わからない。

上流から流れてきた水が、2つに分かれる。
片方は、太平洋に流れつき、もう片方は日本海に流れつく。
「水」にとって、どっちがよいのか、わからない。

社交ダンスは、如何だろうか?
引き返せない「分岐点」というのは、必ず存在するはずです。


【§0-21】
左肘が持ち上がらない、
  頑丈なホールドを
  作るには?
【§0-22】
「左右非対称」だから作れる
社交ダンスの綺麗なホールド
【§0-23】
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