0-56:股関節を開く時の「踵(ヒール)」の役割
「開脚」とか「股関節を開く」とかいう言葉を聞くだけで、「自分はダメだ!」という恐怖心が沸いてくる。 そんな、カラダの固い人も少なくないと思います。
カラダの固い人は、絶対に損をしています。
でも、考え方を変えてみましょう。
重要なのは、
「足を開脚方向に使うと、ボディがどのように変化するか?」
「腕をどのように変化させると、足が開脚側に変化するか?」
「足を開脚側に変化させると、踵で床を押さえる力が強くなるのか?」
(腕=手の指先、てのひら、手首、肘など)
みたいなことだとすると、どうでしょうか?
「開脚」もしくは「股関節を開く」という「方向性」が大切なのであって、
「どれだけ大きく開脚できるか」「どれだけカラダに柔軟性があるか?」
というのが、社交ダンスで重要だといえば、かなり疑問です。
あえて言えば、「カラダの固い人けど、器用な人」の方が有利なのかもしれない。
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武道では、「相手の技が掛かりにくいよう」に、柔軟性を高めておく必要がありますが、社交ダンスでは「相手の技が簡単に掛かった方が良い」ので、「カラダが柔らかい」ことが、必ずしも有利だとは言えないはず。
社交ダンスでは、女性は「ハイヒール」を履くので、足を開ける範囲は
「女性のハイヒールの踵が、開脚を邪魔をしない範囲」
に限定されます。
しかも、社交ダンスの姿勢は「立ったまま」で、ボディを内側には曲げません。
■ 大切なのは、足を開いた時に「踵で床を踏みつける」ということ
■ ハイヒールを履いて、股関節を開き、踵で床を踏みつける
次の3つの立ちからをして、一旦ヒールを浮かしてから、強い力でヒールで床に圧力を掛けてみてください(フット・プレッシャー)。
【A】両足を10cmくらい離して立ち、両膝を引き寄せ(X脚)ぴったりくっつけて、
両膝と両足首を曲げて、ヒールを浮かせる。
そこから、強い力で、ヒールで床に圧力を掛ける。
【B】太腿と足首を回転させて、両足を開き(両膝が横を向く、O脚)、
両膝と両足首を曲げて、ヒールを浮かせる。
そこから、強い力で、ヒールで床に圧力を掛ける。
【C】両膝と足の爪先が「常に同じ方向を向く」ように、細心の注意を払いながら 両膝と両足首を曲げて、ヒールを浮かせる。
そこから、強い力で、ヒールで床に圧力を掛ける。
(床に圧力を掛けた時も、両膝と足の爪先は、同じ方向を向いているように!)
【A】【B】【C】で、「踵(ヒール)」の使い方に、「明らかな違い」が出ると思います。
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