1-21:踵(ヒール)を浮かせずウォークすると、ボディは左にカーブする!
4拍で3歩進む、「2拍+1拍+1拍」。
上手に、「2拍+1拍+1拍」のリズムに合わせて、左右交互に足を出すことが出来たとしたら、
「全然楽しくない動き」が、「とっても楽しい動き」に、変わります。
・・・というより「激変」するはずです。
ここで、一つのルールを決めましょう!
前回までのルールは、踵(ヒール)を地面に着けて、浮かしてもいいから、「2拍+1拍+1拍」で歩いて見て下さい!・・・・というものでした。
(走ってはいけません! ということで、両方の足を同時に、地面から浮かすのはNG)
今回は、条件を変えてみましょう。 というか、条件を厳しくします。
「前進するときには、出来る限り、踵(ヒール)を浮かさずに、歩いてみましょう!」
というルールです。
こうすると、「頭の高さを一定に保ったままの、前進ウォーク」になるはずです。
厳密に言えば、
「前進する(前方にボディを運ぶ)ときは、2本の足のうち、必ず1本の足の踵(ヒール)を地面につけておく」と言う条件。
言い方を変えれば、「前方に動く足」の踵(ヒール)が、地面に着くまでは、支え足の踵(ヒール)を浮かしてはいけません!」ということになるのでしょうか。
「出来る限り、踵(ヒール)を浮かさない」というルールを設定するだけ。
たったそれだけで、いったい、なにが、変わるのでしょうか???
答えは、ほとんどの人が、予想すらしない、結果になります。
ボディは、どんどん、左にカーブしていきます。
興味深いのは、
左足が支え足の時も、ボディは、左にカーブします。
右足が支え足の時も、ボディは、左にカーブします。
結果的に、号令に合わせて「2拍+1拍+1拍」で、歩いて行くと、反時計まわり(左まわり)の円周上を歩いているような感じになります。
陸上競技のトラックも、反時計まわり(左まわり)ですね。
■なぜ、踵(ヒール)をつけたまま歩くと、左回りになるのでしょうか?
普段、手を振って歩く時や、ボディが動いているときには気がつきにくい(ほとんど気がつかない)、興味深い動きがあります。
簡単な実験があります。
前進の力を抜いて、片足を前・反対の足を後ろにして、立ちます。
そして、誰かに、腰の骨を軽く押さえて貰って、ゆっくりと、ボディを前に出していきます。
そして、前足に軽く体重を掛けます。
どうなるか????
足の裏の「土踏まず側」にウエイトを掛けると、腰は左(半時計まわり)に回転します。
逆に、
足の裏の「母趾球・爪先側」にウエイトを掛けると、腰は右(時計まわり)に回転します。
これは、「前足が左足」の時も、「前足が右足」の時も同じです。 (左右対称には、ならない)
これを利用して、「踵(ヒール)を浮かさないで歩く」というルールで歩くと、どうなるか?
「踵(ヒール)を浮かさない」という動きを正確にやると、「土踏まず」にウエイトが掛かりますが、「母趾球・爪先」にはウエイトが掛からなくなります。
踵(ヒール)を浮かさずにウォークすると、左にカーブする、反時計まわりのウォークになります。
−*−
前回までの、「直進ウォーク」では、次の足が着地するまでに(次の足が支え足になる前に)、支え足の踵(ヒール)が浮きあがりました。
「支え足の踵(ヒール)」を浮かせるタイミングを、巧みに調整する(無意識に、調整されている)ことで、ボディが「真っ直ぐに進んでいく」のだろうと思います。
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《 準備中です! 》
どんな展開になるのか? おたのしみに!
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