1-29:先進ウォークからの展開。 社交のタンゴのルーツは南米??
まずは、誰でも出来る、前進の「ウォーク(Walk)」です。
単に、「1,2,3,4,5,6,7,8」の拍子に合わせて、2本足で、まっすぐに歩く。
左右の足を、順番に足を出していく。 それだけです。
「両足を揃える」をいう動作も不要です。 「足を揃えず、どんどん足を前に出していきます!」
単調に4拍で4歩進んでいたときには、全然楽しくない。
足を出すタイミングを、2拍+1拍+1拍 にするだけで、動きが「激変」します。
ここで、一つのルール付けすると、ボディは左にカーブします。
「前方に動かす足(動く足)が着地するまで、支え足の踵を浮かせてはいけません」
「支え足の踵を着けてたまま、頭の高さを一定に保って、前進ウォークをしてみてください!」
そうすると、
左足が支え足の時も、ボディは、左にカーブします。
右足が支え足の時も、ボディは、左にカーブします。
暗くて、混雑した場所で、ハイヒールを履いた女性が、男性の前進ウォークに合わせて、大きく後退ウォークをしたら、どうなりますか?
男性が踵を浮かせて、姿勢を高くしたとき、女性の姿勢も高くなります。
後退側の女性のハイヒールは高く持ち上がります。
そこから、女性が大きく後退した時、ハイヒールの下に、他の人の足があったら、どうなりますか?? 非常に、やばい状態になります。
そこで、混雑する時は
「前方に動かす足(動く足)が着地するまで、支え足の踵を浮かせてはいけません」
というルールで踊る、踊りが出来たとしたら、どうでしょう?
スタッカートというか、切れのある音楽。 踵を持ち上げなくても、リズムに乗って楽しめます。
踊りの中身は、「ウォーク」そのものです。
ボディは、どんどん、左にカーブしていきます。
そして、その先は・・・・
−*−
日本の社交ダンスの常識(というより、プロの先生の説明)では、タンゴのルーツは、南米アルゼンチンの「ブエノスアイレスの酒場」の踊りと言うことになっている。
シンデレラがガラスの靴を忘れていった、上層階級限定の「お城の舞踏会」であるワルツ(ウインナーワルツ系)と、「ブエノスアイレスの酒場」の踊りとされているタンゴが、同じ場所で踊られるというのは、どう考えても違和感があります。
社交ダンスの歴史を調べていくと、疑問が溶けていきます。
アルゼンチンをルーツとした、タンゴ(TANGO)という踊りは、フランスを経由して、イギリスに入っており、イギリスでもタンゴが踊られていたようです。
ところが、第一次世界大戦(1914-1918)から第二次世界大戦終了後までの間に、それまでのタンゴは「ほとんど絶滅に近い状態」だったらしい、 つまり、この間、「誰もタンゴを踊ってない」。
では、その間に流行っていたのは、ウォーク(Walk)を主体とする、フォックストロット(Foxtrot)という踊り。
だとすれば、現在の「社交ダンスのタンゴ」の基礎というのは、「ブエノスアイレスの酒場」の踊りをベースにしているものなのか、それとも「フォックストロット」のウォークをベースにしたモノ(踵を浮かさないウォーク)が基礎なのか?
どちらを基礎だと考えるかによって、踊りは大きく変わってくるはずです。
日本の社交ダンスの先生の多く、「ブエノスアイレスの酒場の踊り」にこだわり続けるかもしれませんが、ここでは、タンゴを「踵を浮かさないウォーク」として扱います。
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《 準備中です! 》
どんな展開になるのか? おたのしみに!
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