【§0-30】
「左右非対称な動き」
 でも問題ない!大丈夫!
【§0-31】
社交ダンスは
 内股で立ち
  内股で歩く?
【§0-32】
「内股ダンス」からの
 脱却! 根底にある
  「本質の違い」
【§0-33】
前に出る足が、
  どんどん外側に
    曲がっていく!
【§0-34】
「外側に曲がる足」を
 腕を使って軌道修正
【§0-34】
外側に曲がって良いのが
 タンゴ・ウォーク
【§0-36】
男性と女性の
 「足の可動域」の違い
【§0-38】
フット・プレッシャー
 (足裏で床を踏み込む)
【§0-39】
スウェイは
 骨盤を持ち上げる?
  骨盤を外に出す?
Ballroom Fitnessみらい
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【§0-30】
「左右非対称な動き」
 でも問題ない!大丈夫!
【§0-31】
社交ダンスは
 内股で立ち
  内股で歩く?
【§0-32】
「内股ダンス」からの
 脱却! 根底にある
  「本質の違い」
【§0-33】
前に出る足が、
  どんどん外側に
    曲がっていく!
【§0-34】
「外側に曲がる足」を
 腕を使って軌道修正
【§0-34】
外側に曲がって良いのが
 タンゴ・ウォーク
【§0-36】
男性と女性の
 「足の可動域」の違い
【§0-38】
フット・プレッシャー
 (足裏で床を踏み込む)
【§0-39】
スウェイは
 骨盤を持ち上げる?
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作成日:2015/07/26、最終改訂日:2015/07/28

0-39:「スウェイ」は骨盤を持ち上げる?骨盤を外に出す?

スウェイ(Sway)と言えば、ボディの傾き。

スウィングダンス(タンゴを除くスタンダード種目)の大きな踊り(大きなムーブメント)は、スウェイによって完結される・・・・と言ってもいいくらい、重要なのがスウェイ。

スウェイ、つまり「カラダを傾ける」方法には、大きく分けて2種類あるようです。

歩く時の足の向きや、生活習慣による腕の使い方などにより、自分にあった方の動きを練習して、自分に合った方の動きに、磨きを掛けていけば良いと思います。


■ ボディを傾けたときの「自分の習性」を把握し、さらに磨きを掛ける!

スウェイには、左スウェイ・右スウェイがありますが、ここでは男性ナチュラルターンの時の「時計回りの回転を伴うスウェイ」について、話を進めて行きます。
(左のボディが高くなります)


篠田学先生によると、正しいスウェイは、
 「左の肘の下が引っぱられるようなイメージ」
だそうですが、素直に受け入れられる人と、違和感を感じる人がいると思います。

「右サイドが腰から折れ曲がり、左サイドが伸びない」のはNG。
「ズボンのベルトを引っ張り上げる」ような感覚で、骨盤の前角を持ち上げる感覚のスウェイが良い感覚・・・・だとされています。


しかしながら、これには個人差・・・というより、日常生活における「習性」が大きく影響してきます。


「割り箸を持つ手」とは反対の手で「どんぶり(軽い、発泡スチロールがベスト)を持ち上げる」と、ボディも一緒に持ち上がります。

社交ダンスのホールドでスウェイを掛けた時、「どんぶりを持ち上げる」時と似たような習性が無意識に出てくるようで、2種類のスウェイが出来上がります。

【右-52】のように、左手に持った「どんぶり」を持ち上げた時(右手に割り箸・日本人に多い)では、「骨盤が、滑っていくように、外側・斜め下に向かって動いてしまう」ことにより、腰が内側に折れ曲がる感じになります。(篠田先生の「×印」の姿勢)

これと同じ習性のある人は、スウェイを掛けるときには、積極的に「ズボンを持ち上げるような感覚」を意識することにより、綺麗なスウェイを掛ける事ができるようになります。

逆に、【左-52】のように、右手に持った「どんぶり」を持ち上げた時は、「骨盤が斜め上に持ち上がり、太腿よりも上のボディ全体が持ち上がる」姿勢になります。

ボディのラインは綺麗なのですが、回転の動きでは「上半身(胸)が、円の中心方向に引っぱられて、ボディの動きにブレーキが掛かります」ので、大きな動きを得る時には、「骨盤を円の外側に出す」、極端に言えば「骨盤を円の外にぶん投げる」ような動きが必要になります。


■ 「ズボンのベルトを引っ張り上げる」方式でのスウェイ

ナチュラルターンにおける、「回転を伴うスウェイ」について説明していきます。


「カウント2」の前半において、
  「後ろにある左足を前方にスウィングし、身体の左側面が引っ張れて、床にタッチします」
と書いてあります。

つまり、左足を後方から前方に振り出すとき、左のズボンのベルトを持ち上げてやれば、左足が浮き上がって、左足の太腿(ふともも)が内側に回転(内旋)します。
これにより、ボディ全体に回転動作が掛かりながら、左足は大きく横に開くことができる・・・という原理です。

左足が床に着地した後は、体重は左足の上に進んで行きますので、骨盤が左に行きすぎに無いように、ズボンのベルトを持ち上げ続けます。
そして、両足の膝の頭が「内股」になるように、膝と膝を引き寄せていけば、両足が綺麗に揃います。


この動き(右手に割り箸を持って口元に近づける時の、腕の筋肉の変化)では、動く足は、真っ直ぐ、前後左右に進んで行く傾向があります。

「真っ直ぐに前方に動く左足」に対して、ズボンのベルトの左側を持ち上げてると、左足はどのような方向に進んでいくか、それを考えればよいわけです。
そして、ズボンのベルトを持ち上げたまま、両足を揃える。

これに、左手(割り箸を持つ手と反対の手)に持った「どんぶり」を持ち上げた時の骨盤の動きを加味すれば、スウェイにおけるボディの動きは、明確になってきます。



この時の動きは、「左手を振り上げる動き」を使うと、確実に表現出来ます。

ナチュラルターン1歩目の足の裏全体が床に着く手前で、左肘を曲げて、左手を振り上げてます。

ボディが左足の真上を通過する時には、「左手を大きく、振り上げる」動きになってる
はずです。
この「左手を大きく、振り上げる」アクションにより、左の骨盤は「ズボンのベルトを持ち上げる」のと同じ効果が得られます。
左の太腿(ふともも)が、大きく内側に回転(内旋)し、左膝が(左足の爪先に対して)内側を向きます。

ズボンのベルトを持ち上げた姿勢で、左足をスウィングっせているので、左足は回転しながら遠くに進み、左足が床に着いた時には、大きな歩幅になっています。









■ 「骨盤を、円の外側へ放り投げる」方式のスウェイ

ところが、生活習慣の違いなのか、踊り方に対する考え方の違いなのか
  「ズボンのベルトを持ち上げたスウェイ」
というのが、「やりたくでも出来ない人」も、存在するようです。

マーカス・ヒルトンの「左腕のアッパー・スウィング」は、ひと味違います。


【カウント1】で、右足の足の裏が床に着いた時点で、左腕は遙かに後方。
左腕が最下点達して、下方向から上方向に変化するのは【13】の位置です。

左腕の動きが「前方上向き」に変わった時に、左足を「斜め下方向」に向かって、スウィングさせます。
骨盤は、左斜め下(回転に対して、円の外側・下方向)に向かって、ぶん投げられる格好になります。

ここで、「ズボンのベルトを持ち上げる感覚」のスウェイを掛ければ、ぶっ倒れて、顔面を床に叩きつける結果になります。
ところが、
 「右手に持ったどんぶりを、左の胸の前に持ってきて、持ち上げる」
のと同じ、右腕の筋肉の動きをさせると、「綺麗なスウェイ」が掛かります。

骨盤をめいっぱい左外側にぶん投げてやっても、骨盤が左足を超えて外側に逃げるようなことはありません。

骨盤が外側に逃げる力よりも、右腕でどんぶりを持ち上げる力(ボディが連動する)の方が強く、さらに、右手のどんぶりには「円の中心方向に引っぱられる」力が働くので、ボディは倒れません。 綺麗なスウェイが出来上がります。



この「骨盤を円の外側にぶん投げる」時の動きは、足の前側(開脚)と、足の裏側(左腕と連動)による引っ張り合いによって、生まれます。
太腿は使いません。というか、可能な限り、太腿の力を抜いておきます。

左の膝と爪先は、必ず同じ方向を向けておきます。
そして【連-44】のように、左の膝を前に倒しながら、爪先を前方へ伸ばしていきます。
この際、「左肘を後方に引く」力が強ければ強いほど、「足の裏側が後方へボディの回転は大きくなります。
そして、一連の動きにおいて、
  「右手に持ったどんぶりを、左胸の前に動かして、持ち上げる」
のと同じボディの動きが無意識に働けば、ボディのバランスは確保されます。


檜山先生の左腕・左肘の位置と比較するとわかりやすいのですが、マーカスヒルトンの左肘・左腕は、前方に伸ばしていないことがわかります。

ボディ全体が回転しているので、結果的に「左肘」は前方に進んでますが、この時の左肘の動きに着目した場合
  「ボディに連動させて、左肘を積極的に前に出している」
と考えるか、それとも
  「ボディの動きに反して、左肘を後ろに引いている」
と考えるかで、スウェイに対する解釈は、大きく違ってくるはずです。

「左肘を前に出して、ボディを回転させている」のであれば、左肘で「ズボンのベルトを持ち上げる」感覚を作り出すことは、非常に簡単です。
ですが、「左肘を後ろに引いてる」のであれば、左肘で「ズボンのベルトを持ち上げる」感覚を作り出すことは、限りなく不可能に近いと思います。



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今回は、
  「両足の爪先の向き」と「おへその向き」が異なっているとき、
  右スウェイ・左スウェイ、どちらのスウェイが掛かるのか?
について、考えてみたいと思います。

両足を揃えてボール(母趾球)の上に立ち、両足の爪先は「正面」を向けます。
そして、爪先を正面に向けたまま、下半身を約45度、回転させて(ねじれを加えて)、おへそを斜め右側(女性のボディの方向)に向けます。

この時のスウェイは、
  右スウェイ(左肩が高く、右肩が低い)でしょうか?
それとも
  左スウェイ(左肩が低く、右肩が高い)でしょうか?
どちらでしょうか?

「両足を揃えて、スウェイを掛ける」・・・というところが、ポイントです。


■ 「股関節~膝」が捻れる?「膝~足首」が捻れる? 違いは大きい!

人間のカラダで回転(捻れ)を作れる場所は、「肩~骨盤」「股関節~膝」「膝~足首」の3つ。
設問は、「おへそと爪先で角度差45度」なので「肩~骨盤」は候補から外れます。
従って、答えは、残りの二者択一になります。


スウェイの掛け方には、2種類あります。

【右-52】のように、ボディを傾けた時に「骨盤が斜め下に滑っていく」習性のある人は、「ズボンのベルトを引っ張り上げて、ボディを持ち上げる感覚」でのスウェイが効果的です。

この方法でスウェイを掛けると、低い方の足の膝が「内側」に回転します。
つまり、膝は内側に回転し、「膝~足首」に角度差が付きます。
さらに、「骨盤が斜め下に滑っていく」習性により、「股関節~膝」には、角度差が付きにくくなります。

逆に、【左-52】のように、「右手に持ったどんぶりを持ち上げるとボディ全体が持ち上がる」のと同じような習性のある人は、「膝~足首」には、角度差は付きません。

なぜなら、このタイプのスウェイは、「膝と爪先は、常に同じ向き」というのが大前提となっているためです。
なので、このタイプで「おへそと爪先に角度差を付ける」とすると、「股関節~膝」の間の捻れによる角度差・・・・ということになります。


■ 膝を内側に回転させる(膝~足首に角度差を付ける)タイプのスウェイ

篠田学先生の提唱するスウェイは、「ズボンのベルトを引っ張り上げる」方式ですから、「低い方の足の膝は、内側に回転し、膝~足首に角度差が付くと思われます。


さすがに、「×印」の「上体だけがツイストしている」というのは論外。
「○印」か「×印」か、どちらかを選べと言われれば、「○印」を選ばざるを得ません。

「○印」は、「下半身からムーブメントが起きている」と書いてありますが、股関節~膝の間は、「ほとんど真っ直ぐ。
ズボンの膝から足首に掛けて、はっきりとした「斜めのシワ」が出来ています。



説明文は「ナチュラルターン」、イラストは「リバースターン」なので、ややっこしいのですが、ここでは「ナチュラルターン」で話を進めます。

「右足(1歩目)の膝を内側に使って、スウィングする左足を送ることが出来れば」
とあります。
つまり、上手に踊りたければ、
  「支え足(ナチュラルターンなら右足)の膝を内側に使いなさい」
ということです。

そして、
  「膝を内側に使いながら、支え足(右足)で深くロアーをすればするほど・・・」
というのは、そのようにしなさい! ということです。

じゃぁ、支え足(右足)の膝を内側に回転させて、右足でロアーすると、
  右スウェイ・左スウェイ、どちらのスウェイを、掛けることができるのか?
という話になってきます。


【右-81】は、スウェイを掛けずに、おへそを右側に向けた姿勢になります。

「支え足の膝を内側に使いながら、支え足でロアー」という条件でスウェイを掛けていくと【右-82】のような姿勢になります。
 ・膝を内側に回転させている左足が支え足。左足でロアー。
 ・支え足の肩は低い方なので、左肩が低いスウェイ(左スウェイ)。
条件をクリアーしてます。

ここから、【右-83】のように、右のベルトを引っ張り上げて、右足を出していくと、動く足(右足)の膝も内側に回転しながら、右足が動いていきます。

つまり、おへそを右側(女性の方向)を向けて、スウェイを掛けると、リバースターンになるということです。

・・・と、すれば、ナチュラルターンはその逆。

【右-86】のように、おへそを「女性のボディとは逆方向」に向けると、右肩が低いスウェイ(右スウェイ)が掛かります。
ここから、支え足(右足)の膝を内側に使いながら、強くロアーします。

そうすると、【右-87】のような、右肩が低いスウェイになります。(右スウェイ)
ここから、左足を出していくと、【右-88】のように「ナチュラルターン」になります。

へその位置が、女性と違う方を向いているのですが、右足を斜めに着地させるとか、左腕を前方に伸ばし、シャツに「斜めのシワ」を作るようにすれば、おへそは女性の方を向くと思います。

【右-88】のように、「左腕が、限界まで後ろに引いたスウェイ」のあるホールドを作っておき、勢いよく左腕を前方に押し出してやれば、パワーのあるナチュラルターンを踊ることができるかと思います。


ナチュラルターンの回転は、支え足である右足の真上で行われるはずなので、たぶん、上記の説明通りで良いと思います。


■ 「膝と爪先は同じ方向」、股関節と太腿で角度差を作るタイプのスウェイ

今度は、膝を回転させず、膝と爪先の方向を同じ方向に保ったまま、「股関節の動きを太腿の捻れ」を使って、おへそを右(女性の方向)に向けた場合のスウェイです。


この立ち方では、太腿を使わずに、太腿の力を抜いておいて、
「足の表側の力」と「足の裏側の力」の力加減の差を利用して、足を動かしたり、ボディを制御したりします。



**** 説明 準備中 ****


支え足(ナチュラルターンならば右足)で床を踏みつけるとき、「膝の裏側の力」が著しく低下する。
「足の裏側の力」は、左腕に捻りを掛けながら、左肘を後方に引く動きに連動している。

ならば、スウェイによって、左肘がめいっぱい前方(しかも高い位置)にある姿勢から、左肘を後(下方向)に引きながら、回転を掛けていくことによって、床を踏みつけるときの「足の裏側の力」の低下を抑えることが出来る。

結果的に、実際の踊りでは、スウェイによる「左腕が高い位置」と、左腕と足の裏側との連動による「左腕を後方に引く動き」の相殺により、左右の肩の高さは「ほとんど同じ」となり、左肘の位置も「ボディに対してほぼ真横」に近い位置になる。











【§0-38】
フット・プレッシャー
 (足裏で床を踏み込む)
【§0-39】
スウェイは
 骨盤を持ち上げる?
  骨盤を外に出す?
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