1-13:レッグ・スウィング 〜振り子のように足を前後に振る動き
今回は、「レッグ・スウィング(Leg Swing)」。 振り子のように、足を前後に振る運動です。
社交ダンスのうち、タンゴを除くスタンダード種目は、「スウィング・ダンス」と呼ばれていて、その中でも、重要な動きとされているのが「レッグ・スウィング」です。
「1〜2,3,4/5〜6,7,8」の「4拍を3歩」で歩く際にも、「レッグ・スウィング」が含まれいるはずです。
それでは、右足を支え足にして、繰り返し、左足を前後に、振ってみましょう。
おおざっぱに言えば、3つともに、似たような感じになってます。
でも、微妙な違いがあります。
この説明では、
壁に面して立ち、右手の掌(てのひら)を、壁に付けて、足を前後に大きく振っています。
振り子の支点は、「鳩尾(みぞおち)の奥のつもり」と書いてあります。
この説明でも、右手の掌(てのひら)を、壁に付けて、足を前後に大きく振っています。
「自分の股関節を支点とした、レッグ(脚部)とフット(足部)の振り子運動」と書いてあります。
そのあとに、
「あくまで股関節が支点になりますので・・・・」と書いてありますが、「自分の股関節」というのが左右どちらの股関節なのかは、書いてありません。
おそらく、、動く足の股関節、この場合左足の股関節を指していると思われますが、どうでしょうか?
3つめは、外人さんです。
右手は下に降ろして、左手の指先で、骨盤(左側)のてっぺんの出っ張りのあたりを、おさえてます。
つまり、「前後に振る側の骨盤のてっぺんの出っ張り」を、おさえて、スイングしています。
左足を前方にスウィングした後の【5】では、左足は綺麗に伸びて、左手の指先(骨盤のてっぺん)の延長線上に、足があるように見えます。
ところが、それ以前の【1】〜【4】では、膝が曲がっています。
左足を後ろに引いている【1】では、両方の膝がくっついたまま、膝より下を曲げています
両足が揃う【3】では、どう見ても、「左足の股関節」を支点としているようには見えません。
この外人さんの「レッグ・スウィング」 いったい、どうなっているのでしょうか??
■とりあえず、左足の「レッグ・スウィング」を、実際にやってみましょう。
まずは、なんでもいいから、両足を揃えて立って、そのあと、左足を前後に振って見ましょう。
あくまで、ボディを前進させるための、レッグ・スウィングの練習だと思ってください。
誰かに、号令を掛けて貰います。
「いち・にぃ・さん・しぃ・ごぉ・ろく・なな・はち・・・・・」
あるいは「わん・つぅ・すりぃ・ふぉ〜・ふぁいぶ・しっくす・せぶん・えいと・・・・・・」
どっちでもいいです。
号令に合わせて、足を滑らかに前後に振ってください。
ここで問題です。
【問題1】
左足がボディよりも後ろにある(左足を後方から前方に向かって動かす)のは、
号令の「1、3,5,7」の時でしょうか? 「2,4,6,8」の時でしょうか?
どっちでしょうか?
両方人がいると思います。リズムの取り方の違いだと思います。
【問題2】
左足を後方から前方に向かって動かす(または、動かそうとしている)時、
号令が掛かったとき、左足の位置は、どこにあるでしょう?
外人さんの写真の【1】〜【5】のどの位置か、答えてみてください。
号令を聞いてから足を動かしているのか、号令を聞く前に足が動いているのか、どちらでしょう?
(これは、突然に、号令を止めてもらえば、分かります)
【問題3】
左足を後方から前方に動かし、左足が右足の横を通過する時(外人さんの写真の【3】の位置)、
靴の踵(ヒール)は、地面に着いてますか? それとも、踵(ヒール)を高く浮かせてますか?
左足を繰り返し前後に振るエクササイズにおいて、左足を前方に振り出す際に、「確実に、左足の踵(ヒール)を地面に付ける意識」を持つことは・・・・
正しい練習だと思いますか? 邪道でと思いますか? 禁止事項だと思いますか?
■4つの姿勢(ホールド)で、左足の「レッグスウィング」を、比べてみましょう。
それでは、4つの姿勢(ホールド)を作って、ホールドが崩れないように、繰り返し、左足を前後に振ってみましょう! 姿勢が崩れなかったらOK、姿勢が崩れたらNG。
できたら、号令に合わせてやってみてください。(自分で号令を掛けながら、やっても良いです)
それが出来たら、左足を前に出すとき、左足の靴の踵(ヒール)を確実に床に着けることを確認するため、左足の靴の踵と床とが、斜めにぶつかる時の「靴の音」を出して見てください。
靴の踵で「音」を出すことで、「レッグ・スウィング」で、動く足の踵(ヒール)が地面に着いた時の、ボディの安定感が確認できます。また、号令との踵(ヒール)着地とのタイミングも、確認できます。
まずは、【姿-24】両肘を真横に伸ばしてから作る姿勢(ホールド)
姿勢が崩れるときは、【姿-21】で試してください。
※説明図は、靴の代わりに「分厚い本」の絵になってます。
(踵を持ち上げた方がホールドを作りやすいため、裸足+分厚い本という絵になってます)
「分厚い本」は無視してください。靴を履いてもいいし、裸足(素足)でやってもいいです。
まずは、【姿-54】両肘を真横に伸ばしてから作る姿勢(ホールド)
姿勢が崩れるときは、【姿-53】または【姿-52】で試してください。
右手の掌(てのひら)を壁について、やってみてください。
骨盤(左側)のてっぺんの出っ張りを、左手で押さえて、やってみてください。
左手の指は、少しだけ曲げます。 左手の掌(てのひら)は上を向き、親指は前方を向いています。
うまくいかないときは、反対の右手を握り、握った右手の手首を少し回転させてみてください。
20〜50回くらい繰り返して見てください。
繰り返しているうちに、内臓が動いて、ウエストが細くなったような気分になります。
へたをすると、内臓が「グニャグニャ」に掻き回されて、気持ちが悪くなるパターンがあるかもしれません。
ホールドによって、踵の使い方や、内臓の動きが「なんで、こんなに違うの!?」と思えるくらい、違うと思います。
■なんでこんなに違うのか? 違いはどこから来てるのか?
姿勢(ホールド)を変えることによって、「レッグ・スウィング」の動きが変わるのは、なぜでしょうか?
ただ、単に、左足を前後に振っているだけ。
見かけ(外見上)は、どれも同じなのですが、ボディの動きは、全然、違います。
なぜか? 骨盤と、骨盤の周りの筋肉の動きの違いだろうと思われます。
「背筋を伸ばして、姿勢を正す」ときに、重要なのは、骨盤の向き。
骨盤を前傾させれば、姿勢が伸びる?
レッグ・スウィングやるときは、背筋を伸ばして、姿勢を正しておく必要がある。
じゃぁ、背筋を伸ばして、レッグ・スウィングをやるときは、骨盤を立てればそれでいい???
これって、そんなに、単純な話じゃ無い。
「背筋を伸ばして、姿勢を正す」方法は2つある。
一つは、骨盤の右側(右骨盤)を、前傾させる(立てる?)方法。
右骨盤を前傾させると、骨盤全体が、前傾して、背筋が伸びる。
もう一つは、骨盤の左側(左骨盤)を、後ろに倒して(後傾させて)、右側の骨盤周りの筋肉を反発させる方法。
左骨盤を「後傾」させて、前傾させないようにすると、右骨盤が反発(右腰と右骨盤が引き合う)して、背筋が伸びる。
違いは、「左骨盤が前傾する」か、「左骨盤が前傾を阻止するために、左骨盤を後傾させる」かの違い。 この違いは、ものすご〜く、大きい!
で・・・・・・・・・・
上の「左足のレッグ・スウィング」の4つの姿勢(ホールド)において、
・右骨盤を前傾させて、左骨盤が前傾したまま動かなくなる(左骨盤が後傾できなくなる)のは、どれか?
・左骨盤を後傾させて(左骨盤が前傾しないようにして)、左骨盤でバランスを取っているのはどれか?
「右手を壁」と「肘を真横、掌(てのひら)を上」の姿勢は、「右骨盤を前傾、左骨盤も前傾」のパターンになり、「左骨盤のてっぺんに左手」と「肘を斜め前、掌(てのひら)を下」の姿勢は、「左骨盤を後傾させて(前傾させないようにして)、右骨盤の反発を誘って前傾させる」パターンになりそうです。
当然のごとく、「レッグ・スウィング」における、カラダの中の動きは、大きく変わってくるはずです。
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《 準備中です! 》
どんな展開になるのか? おたのしみに!
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