1-00:「シンデレラ」と「前進ウォーク」 〜社交ダンスの基礎って何?
このセクションは、あまり難しいことを考えないで、「いちばん簡単なこと」から始めてみよう!
・・・ というセクションです。
「いち・にぃ・さん・しぃ」の号令に合わせて、「まっすぐ、前に、歩いて見ましょう!」
いわゆるウォークです。
「いち・にぃ・さん・しぃ」の号令に合わせて、6歩〜12歩、歩くだけ。
簡単ですよね? 難しい??
音楽に合わせて、美しく踊るのがダンスじゃないの?
「いち・にぃ・さん・しぃ」の号令に合わせて、まっすぐ歩く、それのどこがダンスなの?
そういう声が聞こえてきそうです。
でも、そんなことを言わずに、「騙された!」と思って、先に進んでみてください。
■ 社交ダンスといえば、お城の舞踏会??
「社交ダンス」と聞いて、「シンデレラ」を思い浮かべる人は、どれくらいいるでしょうか?
「かぼちゃの馬車」に乗って、お城の舞踏会に出かける。
そして、「ガラスの靴」を履いて、お城の王子様と、楽しい楽しいダンスを踊る。
「あっ、夜中の12時だ! 家に帰らなくっちゃ!」というわけで、大急ぎで家に帰ったというお話。
「一般庶民、お断り」「一見さんもお断り」、上流階級の選ばれた人だけの「お城の舞踏会」こそが、「社交ダンス」のルーツなのだ・・・・というイメージが存在します。
日本では、明治初期に「Sociality Dancing/Sociak Dance」の和訳として「社交ダンス」という言葉が割り当てられ、社交ダンスを踊る「会場」として、「鹿鳴館(ろくめいかん)」という建物が建てられたようで、詳しい事はわかりませんが、「鹿鳴館時代」に踊られていたダンスは、上流階級向けの「ウイーンの社交界のスタイル」だったようです。
■ 今の社交ダンスは、「シンデレラ」の舞踏会とは、違うの?
現在の「日本の社交ダンス」は、イギリスの「Ballroom Dance(ボールルーム・ダンス)」というのが、ベースになっているようです。(少なくとも、そういう風に言われている)。
イギリスの「Ballroom Dance」の歴史を調べていくと、1910年台〜1950年台までの間に、大きく(というより劇的な)変化しているようです。 本場イギリスにおいても、日本においても....
どうやら、戦争を挟んだ前後において、「宮廷スタイルのワルツ」が廃れて、「フォックストロット」という「歩くスタイルのダンス」が、踊られていたようです。
いずれにしても、特権階級向けの「お城の舞踏会」スタイルのダンスは、参加したくても参加出来ない人が続出するだろうと思います(苦笑)。
ここでは、「一般庶民」も参加できる、「歩くスタイルのダンス」から、入っていきたいと思います。
■歩くだけで面白い? すぐに、飽きてこない?
これから、やろうとしていることは
「いち・にぃ・さん・しぃ」の号令に合わせて、6歩〜12歩、歩くだけ。
「ただただ、まっすぐ歩くだけ」、いったい、それの、どこが面白いのでしょうか?
すぐに飽きてこないのでしょうか?
ところが、これだけでも、すごく面白いです。
「ただのウォーク」を面白くする、「魔法」もあれば「ツボ」もあります・・・・おぃおぃ!
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《 何年も、何十年も、続けてる人がいる! 》
今、ダンスパーティやダンス競技会で、社交ダンスを楽しんでいる人は、たくさんいます。
その人たちは、習い始めてから、何年くらい、ダンスを続けていると思いますか?
10年20年、あるいはそれ以上、社交ダンスを続けている人は、たくさんいます。
同じ事ばかり続けていて「飽きないのかな?」 と思うけど、踊り続けているということは、「10年、20年と続けていも、飽きない」のでしょうね。
社交ダンスの根底には、なんらかの「奥の深さ」が存在するということですね。
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