【§B-00】

厳しく制限されてきた
  「日本の社交ダンス」
    の踊り方!

【§B-10】

男女がコンタクトを
   とったときの
    「左腕の使い方」

【§B-11】

「床を強く踏み込む」
   ことに、どういう
   メリットがあるのか?

【§B-12】

「出来る動き」と
  「出来ない動き」、
   違いを把握しておく

【§B-13】

「ロアー」は何故、

  「下に降りる」必要
    があるのか?


【§ 】
Ballroom Fitnessみらい
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【§B-00】

厳しく制限されてきた
  「日本の社交ダンス」
    の踊り方!

【§B-10】

男女がコンタクトを
   とったときの
    「左腕の使い方」

【§B-11】

「床を強く踏み込む」
   ことに、どういう
   メリットがあるのか?

【§B-12】

「出来る動き」と
  「出来ない動き」、
   違いを把握しておく

【§B-13】

「ロアー」は何故、

  「下に降りる」必要
    があるのか?


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作成日:2016/06/23、最終改訂日:2016/06/25

B-12:「出来る動き」と「出来ない動き」、違いを把握しておく


長年、社交ダンスをやっていると、「出来る動き」と「出来ない動き」というものが、出てきます。

  先生は、いとも簡単にやってるのに、なぜ自分は、どれだけ練習しても出来ないのだろう?
  ○○さんは、すぐに出来るようになったのに、なぜ自分は、いつまでたっても出来ないのだろう?

みたいなパターンに、ちょくちょく遭遇します。

こういう場合、「練習量の違い」、根本的に「腕の使い方が違っている」場合が、多々あります。

「100回やったうち、偶発的に2~3回だけうまくいく時がある」というのは、「たまたま腕の使い方が、普段と違っていた」とか「視線がいつもと違ってたので、結果的に腕の使い方が変化した」とかの理由かもしれません。


■ 「篠田学先生のレクチャー」からの推測

ここでは、後ろ足(右足)の真上から、前足(左足)の真上への体重移動をやってみましょう。


イラストを見ると、両手の指を曲げて、両手の掌(てのひら)を正面に向けています。
前腕(手首~肘)を水平にした姿勢から、前腕を起こしてきた姿勢だろうと思います。

この時の篠田学先生の上腕(肘~肩)は「外旋」、
つまり、上腕を「普段より後ろに反らせている」状態であると推測できます


実際にやってみるとわかりますが、この腕の位置・この腕の使い方ならば、簡単に体重移動ができますし、この腕の位置から、「本来の社交ダンスのホールド」を作っていけば、「後ろ足から前足への体重移動」が簡単にできるかと思います。

これは、「出来る動き」を「より正確に・より確実に、出来るようにする」の例です。


体重移動の練習をしているところに、「見慣れない外国人」がやってきました。
「社交ダンスのホールドは、両腕を斜め前、掌(てのひら)を下向きだ!」と言っているようです。

「おいおい、そこの外国人、それが正しいホールドだというのなら、いますぐそこでやってみろ!」
「左足から右足への体重移動をやってみろ!」ってことになります。
やってみると・・・・出来ません!
この腕の位置では、篠田学先生のような、「正三角形での、左足から右足への体重移動」が出来なくなります。

普通にやろうとしても、ボディは、後ろ足の上に貼り付いたまま「動かない」。

近くにいる人に、声を掛けて、軽く、背中を押してもらいます。
背骨の腰の高さ(腰椎3番付近)を押してもらうと、ボディが「左」に急カーブしながら進んでいきます。
背骨の肩甲骨の高さ(胸椎7番付近)を押してもらうと、今度はボディが「右」に進んでいきます。
カラダは真っ直ぐ進んでくれません。

いくら練習しても、出来ないものは、出来ない」という典型的な例です。


ああだ、こうだ言っているうちに、別の外国人ペアがやってきました。


この外国人は、社交ダンスの「立ち方」を、手順を追って、説明しているようです。

だったら、その最終型である【4】の「両腕で胴体(ボディ)を挟み込んだ姿勢」で、篠田学先生のやってるのと同じ「正三角形での、左足から右足への体重移動をやってみろ!」ってことになります。

やってみると・・・・出来ません!

背中にある右手で、背中を押してやると、左右の足の真ん中までは、ボディが進むのですが、そこから前へは進みません。

これも、「出来ないものは、出来ない」、あるいは「出来ないほうが正しい!」という例ですね。



では、なぜ、外国人2人の「腕の位置」にすると、篠田学先生の
  「正三角形での、左足から右足への体重移動」
が出来なくなってしまうのでしょうか? 出来ないのには、理由があります。

篠田先生の イラストの、両手の掌(てのひら)に着目してください。
胴体が後ろ足の上にある時は、両方の掌(てのひら)が、正面に向けています。
【左0】、【右0】の状態です。

ところが、胴体が前足の上に移動した時には、両手の掌(てのひら)の向きが変わってします。
両手首を右に回転させた【左1】【右1】の状態。
これに、前腕(肘~手首)を外側に向かってねじれを掛けた「回外」動作によって、掌の向きを変化させてます。

篠田学先生はこの「腕の変化」を使って、「正三角形での、左足から右足への体重移動」を行っているのだろうと推測できます。


一方、2人の外国人のホールドは、「前腕の手首側」を固定した上で、「前腕の肘側の筋肉」を内側にねじれを掛ける、いわゆる「前腕の回内」を使って、ホールド(崩れない姿勢)を作っています。

なので、2人の外国人のホールドでは、篠田学先生の「正三角形での、左足から右足への体重移動」は、出来なくて当然なのであり、出来てしまったら、それは「ホールドの作り方が、甘い!」ということだろうと思います。


■ 「外国人のレクチャー」から、なにかを得る


篠田学先生のレクチャーは「上腕を外旋させる」ことを前提としているので、2人の外国人の「上腕を内旋」させた姿勢では、出来ないのは、当然だということになります。

まずは、マーカス・ヒルトンのレクチャーから、左腕の動きを「推測」していきます。


高い姿勢で、腕を伸ばした場合、左腕と右腕では、まったくカラダの動きが変わってきます。

ヒルトンの、【0】左腕を伸ばした姿勢においては、
左腕では、上腕が内旋し、土踏まずが持ち上げられ、踵が浮き上がろうとします。


ヒルトンの【0】の写真をみると、左腕を伸ばし、親指を上にして、親指を立てています。
ここから、左手を手前に引いてくる時に、前腕(肘~手首)に「ねじれ」が掛かるはず。

【0】→【1】で、左腕を引いてくる時に、腕の力を抜けば簡単ですが、それだと腕を伸ばした意味が無い。 たぶん、この「左腕の使い方」をしていると推測できます。

【1】→【2】で、右の骨盤を後ろに押し出すときの、左腕の使い方にも、ちょっとしたコツがあるはずです。


こんどは、ヒルトンの【1】→【4】を、ビル・アービンのホールドからやってみると、わかりやすいです。

「あっ、これだ」と思う人もいれば、
「なんのために、こんなことをやっているのか、さっぱりわからない」という人もいるかもしれない。



あとは、適当に、ビル・アービンの「腕は斜め前、掌(てのひら)は下向き」の姿勢を作る方法とか、そこからホールドを作って、足を動かす方法とか、いろいろ試して見るのも、悪くないと思います。

「上腕を内旋」させた姿勢でも、カラダを動かすことができる・・・・ということが、わかってもらえれば、それでいい。

このことは、
  「上腕を外旋させたホールドで踊る社交ダンス」

  「上腕を内旋させたホールドで踊る社交ダンス」
ととの戦い!
  両者の間での、テクニック的な「バトル」が成立する
ということを意味します。


《  なぜ、プロの先生は「バトル」しないのだろう?  》

・・・と言いたいところですが、調べてみると、昔、篠田学先生と、ジャズダンスの星野隆先生の間で、ダンスビュウの誌面を使った「リバテク論争」なるものが、あったようです。

「論争の中身」を残しておいてくれれば、いろいろと役に立ちそうなのですが、「相手が間違っている」という指摘だけが残っていて、内容を見ることが出来ないというのは、とても残念ですね。

社交ダンスは「上腕内旋」か「上腕外旋」かで、「イギリス人」と「日本人」の間で、壮絶バトルやればいいのに・・・・と思うのですが、やらないでしょうね。


【§B-11】

「床を強く踏み込む」
   ことに、どういう
   メリットがあるのか?

【§B-12】

「出来る動き」と
  「出来ない動き」、
   違いを把握しておく

【§B-13】

「ロアー」は何故、

  「下に降りる」必要
    があるのか?

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